2018年07月20日

第95回「川崎学びの会」のお知らせ SV馬場英顕先生より

皆さまお忙しいようですね。でも「川崎学びの会」は月にたった1回です。どうぞちょっぴり無理しておでかけください。教育の専門家として磨き合いましょう。

 第95回「川崎学びの会」を次のように開催します。

 1.日 時 2018年7月27日(金)

    18:30〜20:30

    第1部は今回は設けません。

 2.場 所 川崎市高津市民館

    第一会議室

     JR南武線「武蔵溝の口」駅

     東急田園都市線「溝の口」駅

 より徒歩数分。丸井の入っているビルの11階

 3.内 容 

 ビデオ記録をもとに授業について学び合う

 授業事例 小学校6年算数

「円の面積:面積公式を利用して複雑な図形の面積の求め方を考える」

 4.その他

 玉川中学校の丸山先生の授業が「東海国語教育の会サマーセミナー(名古屋国際会議場で7月30、31日に開催)の中学校分科会で報告されます。

 中3理科:自由落下「風船をお盆にのせて落としたら」の授業で、以前に川崎学びの会で学んだ授業事例です。

 

授業事例を提供してください。このままでは先細りです。できれば同僚にビデオ収録してもらってください。そのために前回の「授業記録の撮り方」のパワポをお送りしたのですから。なお、相談していただければ、年内でしたら、私が収録にうかがいます。


 この先の予定です

    第96回「川崎学びの会」8月22日(水)

中学校の道徳の授業を取り上げようかなあ…

第97回「川崎学びの会」「第7回共催研修」

  9月23日(日)9:00〜16:30

  川崎市総合教育センター

第98回「川崎学びの会」10月19日(金)


    1. お薦めの本
    2. ・「戦国日本と大航海時代」平川新著 900円 中公新書

 まさに「目から鱗」の本です。日本史を世界史のなかで見るとこんなに違うのかと驚きました。例えば秀吉の朝鮮出兵。私は秀吉の異常な振る舞いかと思っていましたが、大航海時代の世界史のなかでみると全く違うということを教えられました。家康の鎖国は当時の「日本」の弱さのせいかと思っていましたがとんでもない。当時の世界を二分するスペインとポルトガルを畏怖させる「日本」の強さゆえのことらしいと知りました。

   ・「元素周期表で世界はすべて読み解ける」吉田たかよし著740円 光文社新書

 元素周期表がこんなに面白いとは思いませんでした。宇宙の成り立ちから地球の誕生、人体の成り立ちまでを統一的に理解する鍵が周期表にあることを教えられました。

いやあ、いずれにしても目が拓かれる思いがする本です。

報告をご覧いただいたときは、一言でもコメントをいただけると励みになるのですが……

 SV馬場英顕

posted by 川崎学びの会 at 17:17| 月例会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月07日

第二部 報告します。6月の「川崎学びの会」 報告 SV 馬場英顕先生

報告します。6月の「川崎学びの会」

 今回は高等学校3年の「現代社会」憲法の授業をとりあげました。

 この学校では、1年生で扱う学校が多い「現代社会」を、生徒が社会に出る間際の3年生で扱っています。そこから先生方の真剣さと「社会に参画する市民を育てたい」という使命感が伝わってきます。

 「憲法を丸ごと理解しよう」というテーマで設定された本時に続き、約15時間扱いでこの単元が構想されているようです。

 本時の中心は、憲法、法律、条約、条令、省令、校則、家族の約束、二人の異性間の約束などをランダムに並べた「きまり」をピラミッド状の階層図に配置し、その上下関係を考えるところにありました。そこに生徒はけっこう夢中に取り組んでいました。

 各班の図に共通しているのが「公」と「私」に綺麗に二分されていることです。相違点は、「公」と「私」のそれぞれの中での上下関係です。

 この共通することを指摘し、境目に赤線を引いたのは先生でした。

 また、それぞれの相違点を列挙したのも先生でした。

 せっかく生徒が顔をあげて注目しているところなのに、もったいなかったなあ・・・。

 憲法が基本であることを憲法の条文から探したところも注目したいところです。

 生徒の間から「民主主義だから」という言葉が出ました。そこを他の生徒につなぎ、その社会を形づくっている条文につなぐと、さらに深まっただろうにとも思いました。

 本時の授業デザインづくりには何人かの方の応援があったとのこと。多くの方の考えを聴くのは素敵なことですが、最終的には、授業は自分の責任でデザインすべきだと私は思います。そうでないと子どもに責任を負うということからそれ、デザインに責任を負うということになりかねないからです。

 顔を上げ、他の考えに耳を傾け、生徒がのったのは、違いが話題になった場面でした。ところが、生徒が答えに窮し、沈黙すると「難しいか」と授業者が説明してしまいました。これももったいないなあ・・・。

 問いかけに生徒がのり、考えている間も先生が話し続けているのも気になりました。うるさいのです。

 授業の最後に、憲法で最も大切な条文だといわれる13条に注目しました。そして現行憲法にある「個人として尊重される」が、自民党の改憲案では「人として尊重される」とあることとを比較し、「どこが違うのだろう」と問いました。

「個人として・・・」と「人として・・・」どこが違うんだろう

 と生徒は戸惑っていました。即答できるほうが怪しいほどの考えさせられる問いです。

 せっかくの問いかけなのですが、ここでも生徒が沈黙すると「難しいか」と先生が説明を始めてしまいました。興味深い場面が生まれているにも関わらず、先を急いでしまった背景には「一コマ完結神話」が強く働いたこともありそうです。「憲法を丸ごと理解する」というテーマを、本時で完結しようとするあまり、先を急ぎ、授業者の説明が増えて生徒が考えることが少なくなってしまったのです。15時間から20時間をひとつのプロジェクト学習として構想し、要所要所でたっぷり考えるといっそう深い学びになるのではないでしょうか?

  もう一つ気になるのは、全体として生徒が今一つ乗り気でなかったことです。3年生になるまでにアルバイトなどを通して社会の様々な問題に出会っているはずです。なかには悩んだこともあるはずです。せっかく「現代社会」を3学年に配置したのですから、それらの経験につながる課題を用意すれば、それが法律や憲法、条令などに絡んでいることが理解でき、憲法や法律を自分の問題として学ぶことにつながったろうにと思うと、これまた惜しまれます。

 そんなことを考えていると、いくつか導入課題らしきものが浮かんできました。添付しておきますのでご覧いただき、ご意見を聞かせていただければありがたいのですが・・・

 事前に当日の報告がほしいと連絡いただいている方には、当日使用したパワポのコピー(生徒の顔が特定できる写真はボカシてあります)を添付しておきます。


 ともあれ、今回は参加者が13人。それぞれにご事情はあるのだとは想像しますが、いかにも寂しい会でした。でも内容は充実していたことだけは請け合います。虚勢を張っているのではありませんよ。

 次回は小学校6年の算数「円の面積:複雑な図形の面積を求める」を取り上げたいと思います。7月27日(金)に予定しています。 

報告 SV 馬場英顕

posted by 川崎学びの会 at 17:53| 月例会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月04日

「川崎学びの会」参加のご案内

 いつも「川崎学びの会」ブログをご覧いただきありがとうございます。
 今回のブログでは「川崎学びの会」参加のご案内をさせていただきたいと思います。
 「川崎学びの会」では、毎月1回、会場設定の都合で場所や曜日などは不定期となりますが、夕方の18:00〜21:00までを目処にSV馬場英顕が撮影した授業や、授業者の先生が撮影された授業VTRを一緒に見ることを通して“学び”を考える機会を設けております。授業の種類は様々で、小学校低学年授業から高校生の授業まで、校種や年齢、教科を越えて“子どもの学び”を考えています。専門的な知識を持ち合わせていなくとも、目の前の映像(子どもの姿)から捉えられることはなにか。参加される方々の素直な感覚が会を支えています。敷居の高い会でございませんのでお気軽にご参加いただけると嬉しいです。
 今までの会の報告ブログに何回か登場している『報告パワーポイント』ですが、「川崎学びの会」では、毎回参加された方に次回から「川崎学びの会」開催の案内メールを送らせていただけるように任意でアドレスを記入していただいております。
 「川崎学びの会」にアドレス登録していただきますと、会の案内の他にブログに掲載されているように、会の後の報告が送信されるようになります。その際に希望される方には『報告パワーポイント』が貼付されるようになるという特典がつきます。会の後のご自身の学びの振り返りとして、会に参加できなかったとしてもその様子を垣間見る材料として、『報告パワーポイント』はとっても素敵な資料となります。興味のある方はぜひ「川崎学びの会」に参加し、アドレス登録をしていただき、学ばれたことを子どもの学びへとつなげていっていただけたらと思います。
 以上、長々となってしまいましたが「川崎学びの会」参加のご案内でした。
posted by 川崎学びの会 at 18:36| 月例会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする