2019年11月13日

111回 川崎学びの会 へのお誘い

毎日お忙しいことと思います。
でも暇になるのを待っていたらいつの間にか時間ばかりがたってしまいます。

そこで提案です。

月に一回、ほっこり生き返るような学びをしてみませんか?
というわけで第111回川崎学びの会にお誘いします。
111だからって成績がオール1ってんじゃありません。

1. 日 時 2019年11月19日(火)18:30〜20:30
2. 場 所 川崎市高津市民館 第1会議室
       JR南武線「武蔵溝の口」駅
       東急田園都市線「溝の口」駅
      より徒歩数分。丸井の入っているビルの11階

3. 内 容 国語科の授業について次の3つの事例をもとに一緒に考えてみたいと計画しました。 

中心事例 小学校2年「かさこじぞう」(長岡市) 
     小学校2年「おてがみ」(小牧市)
     小学校4年「一つの花」(小牧市)

 いずれも学ぶことの多い授業です。川崎学びの会で取り上げたことがある授業ですが、改めて学び直してみる価値があると思い、計画しました。

  文責 SV 馬場英顕
posted by 川崎学びの会 at 06:35| Comment(0) | 月例会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

報告します。 第110回川崎学びの会月例会

10月23日(水)の第110回川崎学びの会の報告です。


 当日使用したパワーポイントの資料を添付しましたのでお暇な時にでも合わせてごらんください。(こちらのブログには添付しておりません。ご了承ください)
 参加者がこれまでで最少(確か9〜10人)だったのがなんとも残念です。でも、私にとっては学ぶことの多い時間でした。参加をためらわれた方のなかには、忙しいのに加えて、校種が違うから、教科が違うからという気持ちがあったのかもしれません。残念なことですが。

1.ビデオ記録の撮り方について一言
 ビデオ記録を撮る人はその場の全体の情況を見ていてその中からどの場面を切り取るか(収録するか)を決めます。それに対して、ビデオを見る人は切り取られた部分から教室全体を想像しなければなりません。この決定的な違いを意識しないとビデオ記録をもとにその授業から学ぶことは難しくなってしまいます。
 たとえば発言者が「これは・・・」と指さしているとき、撮影者はそこを見ていても、収録されていないとわかりません。それだけでわかり難い記録になってしまいます。わかりやすい記録を撮るには、記録者は授業者と子どもたち、そしてビデオで授業から学ぼうとする人々に対して誠実でなければならないと思います。丸ごとであっても授業を収録するというのは、撮影者がその授業を編集することに相当するのですら。

授業について

1、光の事象を理解するのはなぜ難しいのか。授業者はそこをよく考えて本時の学びをデザインしていることがよくわかりました。理科の先生からは「よくやる実験だ」という声もありましたが、大切なのはどういう目的で「よくある実験をするか。その実験によって子どもたちに何を考えさせたいのか」というところにあります。めずらしい実験、驚かせる実験に意義があるのではないのです。そこをよく考えた授業だと感心しました。

2、凸レンズによる像は、3種類の光(軸と平行な光はレンズを通過後焦点を通る、レンズの手前にある焦点を通る光はレンズを通過後軸と平行に進む、レンズの中心を通る光は直進する)で作図するのですが、よくあるのは作図の手続きを教えて覚えるという授業です。授業者は3種の光を使って作図する意味を考えさせたいと思って、レンズの上半分を覆うとどうなるかを考えるよう求めました。
 レンズの半分を覆うと、3種の光のうち軸と平行な光とレンズの中心を通る光が遮られてしまいます。子どもたちは「像の半分が消えるのではないか」と予想しました。大人に質問しても似た答えが返ってきます。

3、像の半分が消えるという予想に固まりかけたところで実験をしかけました。そのタイミングが秀逸でした。迷いが熟するのを待って実験を仕掛けたのです。教師による師範実験だけでしたが、その像を見て「えっ?」「えっ!」と驚きと疑問の声が 上がりました。レンズの半分を覆っても暗くはなるが全体の像が見えることに驚いたのです。そこから探究が始まりました。

4、光源の光は四方八方に出ている(どの位置から見ても光源がみえるというのはそういうこと)ことに気づいた子がいます。光源から出た光を5本の直線で表現し、そのうち3本が遮られたとしても、残る2本はレンズに入り、屈折して像を結ぶのではないかと気づいた子もいます。そのことを聞いた後もなお「光は軸と平行に進むんじゃないの?」とグループの子に質問している子もいます。問われた子は「あいつが言うんだから四方八方に出てるんだよ」と苦しまぎれに答え「わからん」と言っています。このやりとりも貴重です。なっとくできなことはあいまいにしないところも、また問われて説明できないときには「わからん」と言えるところも大切なことです。

5、教科書の図や前の大型ディスプレイに提示(デジタル教科書)されている図を見て「光の束」という見方に気づいて的確に説明できる子が増えていきます。

  とはいえ気になる所もありました。
 探究が十分に組織されていないところがあります。

(1)「ここまでわかったがその先がわからない」ということを「つないで」「もどして」さらに追究していくという考えがまだ十分でないせいなのかもしれません。

(2)授業中何回か「ヒント」という言葉が授業者から出ました。そこには「ヒントを小出しにして正解に導く」という授業観の残渣が感じられました。

2、子どもたちの驚きと授業者の問いがズレた
 迷いが煮詰まったところで実験を仕掛けました。思わぬ結果(像の半分が消えると考えていたのに全体が見える)に子どもたちが驚いているのに対して、授業者は「どうして(像が)暗くなったのか」と問いかけたのです。

3、3種の光(軸に平行な光、焦点を通る光、レンズの中心を通る光)は「光の束」のうちの法則性が明確な光に注目していることに気づき、作図方法の意味を吟味したいという構想の授業だったはずなのに、実験は「光の束」ではなく、3種の光を使いました。そのために、子どもたちは教科書やディスプレイの図をたよりに考えた。早くから「光はあらゆる方向に出ている」という発言が出ているのに、それに注目して「光
の束」という見方につないでいくことができなかったのはもたいないことです。

4、途中「移動していいよ」と指示することが1回だけありました。席を自由に移動して相談すると、一見活発に見えて、必ずと言ってよいほど「ひとりぼっちの子」ができる。本時にもそういう場面があったのは残念です。子どもたちの着想を「つないで」ふかく追究していくように組織するのは教師の大切な役割だということを意識したい。

そしてもう一つ。授業を見る私たちの問題

 授業を批判する見方に私たちは馴染みすぎている。
 この日も批判的な発言が多くを占めたのは残念です。確かに、ビデオ記録を1回見ただけで、そこで生まれているエピソードに気づき、その意味を考えるのは難しいものです。まして、ビデオ記録に大事な場面が欠けているときはなおのことです。それでも、その授業のどこに可能性があるのか。「芽」をみつけ「種」を拾うことにさらに努める必要があります。それが「授業から学ぶ」ということなのかもしれません。

 学校を訪問した時に自分自身がしているコメントについても考えさせられるよい機会になりました。

 まるで描かれた絵を一度白く塗りつぶして、その上に新たに絵を描くようなコメントに出会うことがあります。それは授業で起きていることをまるで見ていないのと同じです。またそれでは授業から学ぶことも、授業者自身が学ぶことも期待できません。これまでそういう「助言」「コメント」が行われてきました。「授業から学ぶ」ことを掲げている私たち自身も、ついその習慣が顔をのぞかせてしまいます。
 最近は、どうしたらもっと参加者が増えるのだろうかというテーマで最後の15分間ほど相談しています。
 この日参加されたK先生から「私たちはどうしたら参加者が増えるかという発想をしたことがない」と言われ、「できるだけすぐれた授業をとりあげたいのですが・・・」という悩みに対しては「『凄いなあ、こんな授業ができたらいいなあ』という授業ばかりをみせられると、逆に自分の授業をみせるのを尻込みしてしまうことになりかねないのではないか」と指摘されました。
 その言葉にハッとさせられました。でも、でも・・・。悩みは尽きません。

 課題について
 授業者がいなかったこともあって、私が課題について説明しました。しかしそれはまるで伝わっていませんでした。「説明するだけでは伝わらない」改めて「チョークとトークの授業」では学ぶことはできないと痛感しました。 その後別の機会があったので、まず課題について参加者に考えてもらいました。そうすると、この課題、ことにジャンプの課題の意義がよく理解されたように思いました。

 とかなんとかあの日のことをふり返っていると、76歳にして生まれ変わるような経験をした月例会だったなあというのが実感でした。(趣味の弓道も中りは「日替わり」。今日はなんでこんなに中るの?という驚いた翌日には1本も的中しない。いつになったら生まれ変われるのだろう。昇段よりも先に昇天しそう)

  文責 SV 馬場英顕
posted by 川崎学びの会 at 06:31| Comment(0) | 月例会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月22日

10月は 中1理科「光」の授業を取り上げます。(第110回 川崎学びの会 10月 月例会のご案内)

 第110回川崎学びの会を次のように開催します。お忙しいとは思いますが、月に1回授業についてじっくり考えてみませんか?

1. 日 時 2019年10月23日(水)

 18:30〜20:30

2. 場 所 川崎市高津市民館 第一会議室

 JR南武線「武蔵溝の口」駅
 東急田園都市線「溝の口」駅
 より徒歩数分 丸井の入っているビルの11階

3. 内 容 授業のビデオ記録から子どもたちの具体的なエピソードをもとに考えます。

 授業事例 中学校1年理科「光:凸レンズがつくる像」

4. 今後の予定

 111回 11月19日(火)18:30〜
 小学校国語 
 ・「かさこじぞう」を中心に
 ・「一つの花」と「おてがみ」とを取り上げます。

112回 12月13日(金)18:30〜
113回 1月18日(土)時間は検討中
 月例会を土曜日に開催するのは初めてです。

  文責 SV 馬場英顕
posted by 川崎学びの会 at 11:34| Comment(0) | 月例会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする